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偽物語 上 [ライトノベル]

 小説「偽物語 上」を、読み終えました。前作の「化物語」の後日談。翼の事件から1ヶ月経ち、夏休みに入った7月29日。暦は、ひたぎと同じ大学へ進学する事を決め、毎日、ひたぎと翼に、交代で、勉強を教わっていたが、その日は、翼が急な用事で、勉強会が休みになった。暦は、息抜きに、外へ出掛ける。道端で見かけた真宵に、思いっきりセクハラしたり、撫子や駿河の家へ遊びに行った後、駿河の家の前で、貝木というスーツ姿の怪しい男に声をかけられた。他愛ない話をして、別れたが、その後に会ったひたぎに、その男の事を話すと……。
 一方、暦の妹、火憐と月火は、近隣の中学では、ファイヤーシスターズと呼ばれ、かなり有名な存在。困っている人を見過ごせない二人は、何かと厄介な問題に首を突っ込みトラブルを起こしていたが……。

 この作品、「化物語」よりも面白いかも知れません。怪異のエピソードが落ち着き、リアクションに磨きがかかった真宵や、暦と既成事実を作ろうと、必死になって誘惑する撫子……。また、誇りを持っていた個性を揺るがされた駿河に押し倒されたりと、女難も過激になってきた暦。真宵に、阿良々木ハーレムと言われるのも無理ありませんね。過激と言えば、トラウマを刺激されて、暦を監禁するという行動に出たひたぎも見逃せません。女王様ごっこという感じでしょうか……。でも、そんなひたぎにも弱点がある事が明かされました。なぜか、翼には逆らえない様子ですね。しかも、いじめられているような素振りまで見せて、動揺する姿など、色々、楽しませてくれます。そして、キャラクターで一番、感動したのが、忍がしゃべった事ですね。元々、話好きだけど、心を閉ざし、自分を見つめ直していたと言う幼女体型の忍ですが、一人称は、儂……と、微妙です。
 ストーリーの本編は、火憐と月火が、中学生の間で蔓延している悪意のあるおまじないの元凶を突き止めるというものですが、解決したようで、していないのかも……。後は、下巻を読んでみないと、何とも言えませんね。



偽物語(上) (講談社BOX)

偽物語(上) (講談社BOX)

  • 作者: 西尾 維新
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/09/02
  • メディア: 単行本



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コメント 4

ウニち

niceありがとうございますっ☆
by ウニち (2009-10-07 01:01) 

bapio

面白そうですね!!
化物語は『怪異』の部分やストーリーでも楽しませてもらいましたが、負けじとキャラクターもすばらしかったのがヒットの要因かと思ってます。

2期でもいいので、キャラクターを生かした部分の日常を描いてもファンは喜ぶと思いますね^^
直chanさんの解説を読んでるだけでニヤけてしまいましたからw
by bapio (2009-10-07 17:29) 

「直chan」

ウニちさん>
 コメントありがとうございます。^^

by 「直chan」 (2009-10-08 01:07) 

「直chan」

bapioさん>
 コメントありがとうございます。
 後日談という感じですが、キャラクター、それぞれの個性を、掘り下げたような展開で、特に、あまり目立たなかった暦の妹や、忍をクローズアップした事で、ストーリーの幅も広がったように思います。アニメで、火憐と月火が、必要以上に登場したり、忍のCVが決まっている事を考えると、2期を見越してるのかも知れませんね。とにかく、アニメ化して欲しい作品ナンバーワンです。

by 「直chan」 (2009-10-08 01:24) 

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