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さくら荘のペットな彼女2 [ライトノベル]

 ライトノベル「さくら荘のペットな彼女2」を、読みました。漫画家デビューも果たし、ましろも、少しは、まともになったと信じたい空太だったが、夏休みに入っても、問題は山積みだった。相変わらず、漫画を書く事に没頭する以外には、無頓着な様子で、夏休み初日から、追試に付き合い、一緒に学校へ事になってしまった空太……。
 そんな中、学校では、偶然、クラスメートの七海と会う。親の反対を押し切って、声優養成所にも通う彼女は、学費を含め、アルバイトで生活している苦学生だが、それも限界のようで、寮の家賃滞納という問題を抱えていた。事情を知り、軽い気持ちで、さくら荘への転居を勧めた空太だが、ましろとの関係を、上手く説明できないばかりか、問題発言続出のましろの言動が切っ掛けとなり、本当に、引っ越して来てしまい……。

 七海は、タイプとしては、ツンデレでしょうか……。空太に密かな思いを抱きつつ、素直になれないという感じで、恋愛要素を膨らませるには、重要なキャラクターかも知れません。関西出身というせいか、空太よりも切れの良いツッコミが見られますね。生真面目で、かなりの努力家……。ましろの世話役まで引き受け、パワフルな言動と、多彩なリアクションに魅力を感じるキャラクターです。
 そんな七海が、本格的に参入し、ツッコミ役が増えた事で、ましろの天然ボケにも磨きがかかったような気がします。会話が結構長く続くようになりましたし、ましろと七海の間に入り、空太の気苦労も倍増しましたね。基本的には、役得と言えそうなハプニング等、空太の視点からは、コミカルなエピソードでコーティングされていますが、1つ1つ見て行くと、重い雰囲気のエピソードが多くなってきたように思います。一人で、何でもやってしまう七海にも弱さはありますし、おぼろげながら見え始めてきた空太の夢も、ハードルが高そうで……。
 みんな、タイプは違いますが、夢に向かって努力しているところや挫折して落ち込んだり、悩んだりして、周囲の人達に迷惑をかけたり、かけられたりと、支え合いながら絆を深めているようなストーリーに、とても好感が持てます。
 本当は、三角関係のラブコメに期待していましたが、今のところ、忙しくて参入できない七海や、微妙な心情の変化が見られるものの恋愛には程遠いましろの言動では、進展は難しそうですね。



さくら荘のペットな彼女〈2〉 (電撃文庫)

さくら荘のペットな彼女〈2〉 (電撃文庫)

  • 作者: 鴨志田 一
  • 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
  • 発売日: 2010/04/10
  • メディア: 文庫



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