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花×華(2) [ライトノベル]

 ライトノベル「花×華(2)」を、読みました。一通のラブレターが切っ掛けで、映像研での活動にも目覚めた夕は、学園でも話題の美人という同級生、華と花の入部にも後押しされ、亡き父のような映画監督を目指して、映像作品を作り始めていた。華と花をモデルにした初の映像作品は、観光名所の美しい自然をバックにしたイメージビデオ風の作品となり、大好評を得る。そして、夏休みに入り、二作目の制作を決めた映像研ののみんなは、黒髪島という近場の小島で、五泊六日の撮影合宿をする事になるが……。

 一度は、あきらめかけた映画監督になると言う夕の夢が、被写体として最高の素材でもある華と花の出会いによって、少しずつ形作られているという展開をベースに、夕に思いを寄せる華と花の積極的な恋愛描写が重ねられたラブコメ作品という感じですね。今回は、二人のヒロイン、それぞれの魅力が掘り下げられたエピソードと、女優として、才能を開花していく過程がうまく描かれていると思います。ただ、夏休みと同時にスタートした数日間の合宿ですが、夕とのキスをめぐって競い合う二人の姿は、ラブコメとして、理想的なシチュエーションだったもののラブストーリーとしては、物足りなさを感じますね。特に、民宿の同じ部屋で、夕を真ん中に、川の字になって眠るというシチュエーションは、NGでは無いのだろうか……と、ちょっとツッコミ入れたくなりました。その辺は、全くと言っていい程、無視されていますし、何となく、恋愛要素には、期待できないような気もしてきました。とりあえず、ライバルとなりそうな映画部との関わりも深まり、特に、新たなヒロイン格の蘭子の存在は、気になりますね。



花×華〈2〉 (電撃文庫)

花×華〈2〉 (電撃文庫)

  • 作者: 岩田 洋季
  • 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
  • 発売日: 2010/09/10
  • メディア: 文庫




◆前作のレビュー

 http://nao-chan.blog.so-net.ne.jp/2010-09-14



花×華 (電撃文庫)

花×華 (電撃文庫)

  • 作者: 岩田 洋季
  • 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
  • 発売日: 2010/03
  • メディア: 文庫



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