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スイート☆ライン5 [ライトノベル]

 ライトノベル「スイート☆ライン5」を、読みました。平凡な高校生、正午は、アニメ関連会社のプロデューサーをしている姉に付き合わされて始まった新人声優、新島永遠の育成に携わっていたが、それも最終局面と言えそうな段階に来ていた。
 持ち前の熱血な言動と、人懐っこさで業界関係者にも慕われ、永遠の仕事仲間と言う以上に、はるか、舞、千秋と言った若手声優とも親密な関係を築き、永遠達の声優ユニット結成にも大きく貢献した正午だが、彼女達の抱えるメンタルな部分での悩みや迷いに気付けなかった事で、いよいよデビューという時に、大きな問題が起きてしまった。ショックを受けながらも、根気よく、彼女たちの悩みに向き合って、解決を試みるが……。

 シリーズ完結編です。途中から、違うかな……と感じたラブストーリーという理想的な展開を、最後の最後まで期待していましたが、やはり、この作品は、夢を叶えるという目的と、アイドルプロデュースのエピソードがメインでしたね。
 恋愛要素が無かった訳ではありませんが、正午には届かなかったというか、思っていた以上に器の大きい存在だったと言う事のようで、好みとは違う展開になってしまいましたが、それなりに見どころは多かったと思います。
 特に、一途な思いを膨らませ、恋心MAX状態の永遠にキスされ、更にそれ以上という状況下で、制止するシーン……。拒絶とは違うけど、自分が夢の障害になるなら身を引くと言う徹底ぶり、そして、どんなに泣かれても、弱々しさを見せつけられても動じず、ただ、誠心誠意、彼女の為になる事を貫き、理解するまで説得するシーンは、あまりの切なさに、少し泣けてくる程でした。
 そんな調子で、はるかと舞、千秋の抱える問題も、荒治療と言えそうな方法で解決して行くエピソード等、自分の持つ才能を開花させ、躍進して行くあたり、さすがと言うか、メジャーなって行く永遠たちとも対等かそれ以上の立場を維持していますし、もう誰を選んでも問題ないという感じですね。結局、恋愛面での結論は出ていないようですが、パワーアップした永遠の執念を振り切れるとは思えませんし、多少の修羅場はあるかも知れませんが、時間の問題でしょうね。



スイート☆ライン 5 メモリアル卒業編 (電撃文庫 あ 13-36)

スイート☆ライン 5 メモリアル卒業編 (電撃文庫 あ 13-36)

  • 作者: 有沢 まみず
  • 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2012/06/08
  • メディア: 文庫




◆これまでのレビュー

・4巻 http://nao-chan.blog.so-net.ne.jp/2012-04-06

・3巻 http://nao-chan.blog.so-net.ne.jp/2010-03-17

・2巻 http://nao-chan.blog.so-net.ne.jp/2009-10-13-1

・1巻 http://nao-chan.blog.so-net.ne.jp/2009-08-16


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