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花×華(5) [ライトノベル]

 ライトノベル「花×華(5)」を、読みました。学園祭で披露した花と華が出演の自主制作映画や、ミスコンでの小芝居等で、成果を収めた映像研は、少なからず校内での知名度があがっていた。そんな事もあり、まだ学園祭の余韻が残るある日、夕たちの後輩から、3人の女の子が、同時に入部を希望してきた。芹菜、朱美、菫子と言うそれぞれ、花と華のファン、そして、夕の映像ファンらしく、突然の事に動揺しながらも受け入れる事にした。その歓迎会を経て、早速、秋の新作映画の構想を練る夕は、部員の層が厚くなった事も考慮し、恋愛要素を含んだヒロインの魅力を引き出すものとなった。主演は、花に決まり、成り行きで、夕も役者を兼任して始まった撮影は、順調な滑り出しを見せるが、絶好調だった花の演技が、ある日を境に、突如、乱れ始めて……。

 花と華、どちらも魅力的とは言え、ヒロイン二人だけでは、やはり、限界があるように思いますし、幻想的な作品になりがちなシナリオでは、コンテスト等、一般受けが必要なところでは、不利ですね。ただ、夕が役者として参入するのには、素直に喜べません。そんな片手間で間に合うものではないと思いますし、当初の撮影コンセプトを貫いて欲しかったですね。ただ、花と華の一歩も譲れない恋愛バトルは、どんどん激しさを増しているようで、過剰になりつつあるその行動、夕への誘惑と言うラブコメのエピソードにも目が離せなくなってきましたし、新入部員の動向も含め、展開が気になります。



花×華〈5〉 (電撃文庫)

花×華〈5〉 (電撃文庫)

  • 作者: 岩田 洋季
  • 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
  • 発売日: 2012/03/10
  • メディア: 文庫



『花×華』 Ver.華 マイクロファイバー スポーツタオル

『花×華』 Ver.華 マイクロファイバー スポーツタオル

  • 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
  • メディア: おもちゃ&ホビー


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スイート☆ライン5 [ライトノベル]

 ライトノベル「スイート☆ライン5」を、読みました。平凡な高校生、正午は、アニメ関連会社のプロデューサーをしている姉に付き合わされて始まった新人声優、新島永遠の育成に携わっていたが、それも最終局面と言えそうな段階に来ていた。
 持ち前の熱血な言動と、人懐っこさで業界関係者にも慕われ、永遠の仕事仲間と言う以上に、はるか、舞、千秋と言った若手声優とも親密な関係を築き、永遠達の声優ユニット結成にも大きく貢献した正午だが、彼女達の抱えるメンタルな部分での悩みや迷いに気付けなかった事で、いよいよデビューという時に、大きな問題が起きてしまった。ショックを受けながらも、根気よく、彼女たちの悩みに向き合って、解決を試みるが……。

 シリーズ完結編です。途中から、違うかな……と感じたラブストーリーという理想的な展開を、最後の最後まで期待していましたが、やはり、この作品は、夢を叶えるという目的と、アイドルプロデュースのエピソードがメインでしたね。
 恋愛要素が無かった訳ではありませんが、正午には届かなかったというか、思っていた以上に器の大きい存在だったと言う事のようで、好みとは違う展開になってしまいましたが、それなりに見どころは多かったと思います。
 特に、一途な思いを膨らませ、恋心MAX状態の永遠にキスされ、更にそれ以上という状況下で、制止するシーン……。拒絶とは違うけど、自分が夢の障害になるなら身を引くと言う徹底ぶり、そして、どんなに泣かれても、弱々しさを見せつけられても動じず、ただ、誠心誠意、彼女の為になる事を貫き、理解するまで説得するシーンは、あまりの切なさに、少し泣けてくる程でした。
 そんな調子で、はるかと舞、千秋の抱える問題も、荒治療と言えそうな方法で解決して行くエピソード等、自分の持つ才能を開花させ、躍進して行くあたり、さすがと言うか、メジャーなって行く永遠たちとも対等かそれ以上の立場を維持していますし、もう誰を選んでも問題ないという感じですね。結局、恋愛面での結論は出ていないようですが、パワーアップした永遠の執念を振り切れるとは思えませんし、多少の修羅場はあるかも知れませんが、時間の問題でしょうね。



スイート☆ライン 5 メモリアル卒業編 (電撃文庫 あ 13-36)

スイート☆ライン 5 メモリアル卒業編 (電撃文庫 あ 13-36)

  • 作者: 有沢 まみず
  • 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2012/06/08
  • メディア: 文庫


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これはゾンビですか?10 [ライトノベル]

 ライトノベル「これはゾンビですか?10」を、読みました。成り行きで、ヴィリエの女王、リリア・リリスを怒らせてしまった歩は、死よりも過酷と言われる呪いをかけられてしまった。それは、みんなの記憶から自分の事が消去され、しかも、新たに知り合った相手とも一定の距離を数分間離れると、すべて忘れられてしまうと言う厄介なもので、深い孤独を味わうことになる。しかし、なぜか、ハルナだけは、呪いの影響を受けず、事情を理解し、協力的な彼女のおかげで、解決の糸口を見付けることができた。そして、ハルナの計画通り、リリアを呼び寄せる事に成功し、新たに出来たレジャー施設等へ連れて行ったりする「接待」により、呪いを解く手掛かりを得ようとするが……。

 究極の孤独という状況に、八方塞がりと思えた歩ですが、やはり、本命と言えそうなハルナの活躍が際立っていたと思います。歩に惹かれながら、素直になれなかったハルナにとって、好都合な条件だったようにも思えますが、歩のために、一生懸命、呪いを解く手助けをする姿が健気ですよね。リセットを防止する為、ユーと、セラの密着度も増し、特に、恋人と勘違いするセラの変貌ぶりには驚かされましたが、ポイントは高いと思います。出会い方が違えば、リリアにも好感を持たれる歩の優しさも、もてる理由として、納得できる部分があります。ただ、リリアに関しては、容姿に反し、かなりの交戦好きというか、実力で女王に君臨しているだけの事はあり、黒い部分も見受けられますね。記憶喪失の呪いが、リリアにも及んでいたのかは疑問ですが、歩の言動は、リリア攻略の的を射ていたようにも思えますし、再び呪いをかけるような事はないと思いますが……。とりあえず、今回は、結末のエピソードを含めハルナの最大級に可愛い姿を見られたのが、一番の収穫と言えるかも知れません。


これはゾンビですか?10はい、ラブリーでチャーミングだけどあたしは (富士見ファンタジア文庫)

これはゾンビですか?10はい、ラブリーでチャーミングだけどあたしは (富士見ファンタジア文庫)

  • 作者: 木村 心一
  • 出版社/メーカー: 富士見書房
  • 発売日: 2012/05/19
  • メディア: 文庫



これはゾンビですか?10 DVD付限定版  はい、ラブリーでチャーミングだけどあたしは (単行本)

これはゾンビですか?10 DVD付限定版 はい、ラブリーでチャーミングだけどあたしは (単行本)

  • 作者: 木村 心一
  • 出版社/メーカー: 富士見書房
  • 発売日: 2012/04/25
  • メディア: 単行本


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彼女はつっこまれるのが好き!6 [ライトノベル]

 ライトノベル「彼女はつっこまれるのが好き!6」を、読みました。アイドル声優として、人気が上昇する反面、ゴシップ記事がネットに出回り、ファンからも悪意の感じる手紙が届いたりして、気落ちしていた音無まどかだが、そんな中、偶然にも手紙を出した本人が、アイドルデビューして、対抗心むき出しで、絡んできた。木立陽菜乃という中学生で、ある日、良人も関わっているネットラジオにゲストとして乱入してきた。まどかと陽菜乃のトゲのあるトークにハラハラしながらも、いつも通りのツッコミで切り抜ける良人だが……。

 何も変わらないと思いましたが、やはり、旅行でのエピソードは、かなりポイント高かったようで、見た目以上に、まどかと良人の関係が進展していますね。宿題を一緒にやったり、縁日に出かけたりと、良人を気にかけているのが、行動にも表れてきましたし、温かく見守っていた感じのあるしぐれも本気というか、恋愛モード全開で、目が離せなくなってきました。そして、またしてもフラグを立ててしまった良人は、知り合って間もない陽菜乃まで本気にさせて、もう、モテるというレベルではありませんね。まどかの敵かライバルという先入観がありましたが、彼女の意外な生い立ちや私生活、健気な本心など、一気に可愛さで満たされた急展開に、好感度がアップしましたし、熾烈な良人の争奪戦に発展しそうな雰囲気には、かなり期待しています。



彼女(アイドル)はつっこまれるのが好き!〈6〉 (電撃文庫)

彼女(アイドル)はつっこまれるのが好き!〈6〉 (電撃文庫)

  • 作者: サイトー マサト
  • 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
  • 発売日: 2012/03/10
  • メディア: 文庫


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これはゾンビですか?9 [ライトノベル]

 ライトノベル「これはゾンビですか?9」を、読みました。波乱の冬休みも終わり、学校では、友紀やサラスたちと賑やかな毎日を過ごす歩だが、そんなある日、サラスの紹介で、結婚披露宴のハウトゥビデオ制作というアルバイトを引き受けた。見知った面々が集まる会場で、新郎役のモデルとなった歩だが、ハチャメチャな進行に、困惑を隠せずにいた。そんな中、あるエピソードを思い出す……。
 サラスと二人で高級寿司屋へ行った事が波紋を広げて行く「ヘイ、寿司食いねぇ」や、サラスのライブコンサートで、バックダンサーをする事になった友紀の奮闘を描いた「踊るアホウの憂鬱」、それから、ユーが病気になる「優しさの成分が一番効くんです」、そして、吸血忍者が経営するメイド喫茶で、サラスが始めたサービスに挑む歩と織戸のエピソード「帰れ!ご主人様!」の他、近所で行われていた寂れた縁日をハルナのプロデュースで盛り上げる「撃ち抜け!ヌルヌルを越えて」の5作品収録された珠玉の短編集。

 歩が選択した些細な言動が、周囲に大きな影響を与えるというか、あちらを立てれば、こちらが立たず、こちらを立てれば、あちらが立たないと言う複雑な三角関係を形成しているような雰囲気が感じられます。短編、それぞれのエピソードは、コメディ要素の他にも、ちょっといい話的な微笑ましい展開もあり、それなりに楽しめました。ただ、今回の本編である糊しろ部分のエピソード、つまり、前回、女王への失態で、呪いを受けてしまった歩の厄介な状況が、思っていたより深刻で、とても気になります。



これはゾンビですか?9  はい、祝(呪)いに来ました<ハート> (富士見ファンタジア文庫)

これはゾンビですか?9 はい、祝(呪)いに来ました<ハート> (富士見ファンタジア文庫)

  • 作者: 木村 心一
  • 出版社/メーカー: 富士見書房
  • 発売日: 2011/11/19
  • メディア: 文庫


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さくら荘のペットな彼女 5.5 [ライトノベル]

 ライトノベル「さくら荘のペットな彼女 5.5」を、読みました。短編集です。ましろに振り回されている空太の日常として、学校での一コマを掘り下げたエピソード「神田空太の普通な一日」と、美咲への複雑な思いを抱える仁の心境を、彼の視点で描いた「三鷹仁の大人への階段」、それから、七海の初々しい初デートのエピソードを、彼女の視点で描いた「青山七海の乙女なクリスマス」と、龍之介が作った最高傑作とも言えそうなAIプログラム、メイドちゃん誕生秘話に少しだけ触れつつリタとの壮絶な戦いを描いた「もうひとつのクリスマス」、そして、空太がさくら荘に越して来た時のエピソードを描いた「住めば都のさくら荘?」の5編収録。

 短編集って、苦手かも……。シリーズものだと、いつも短編集のところで、止まってしまう傾向がありますね。今回の作品も、読むのにかなり時間がかかりましたが、裏話的なものばかりで、ストーリー展開に絡んでいるというよりは、これまでの話に深みを与えるような補足ばかりですし……。とりあえず、興味深かったエピソードをピックアップすると、やはり、七海の乙女心が可愛かったのと、メイドちゃんのAIプログラムはともかく、イラストのデザインが、美咲の作画だと知り、妙に納得した事ですね。後は、空太が美咲に気に入られている理由が理解出来た引っ越し初日のエピソードも、なかなかいい話でした。




さくら荘のペットな彼女 5.5 (電撃文庫 か 14-14)

さくら荘のペットな彼女 5.5 (電撃文庫 か 14-14)

  • 作者: 鴨志田 一
  • 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2011/09/10
  • メディア: 文庫



キャラクタースリーブコレクション さくら荘のペットな彼女 「椎名 ましろ」

キャラクタースリーブコレクション さくら荘のペットな彼女 「椎名 ましろ」

  • 出版社/メーカー: ブロッコリー
  • メディア: おもちゃ&ホビー



『さくら荘のペットな彼女』 マイクロファイバー スポーツタオル

『さくら荘のペットな彼女』 マイクロファイバー スポーツタオル

  • 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
  • メディア: おもちゃ&ホビー



 

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変態王子と笑わない猫。3 [ライトノベル]

 ライトノベル「変態王子と笑わない猫。3」を、読みました。つくしと月子の姉妹、そして、筒隠家を守る猫神の影響力を痛感した夏休み後半、波乱の日常を切り抜け、何とか新学期を迎えた陽人は、月子はもちろん、色々な誤解の末、つくしとも親密な関係になり、困惑していた。そんなある朝、月子と一緒に通学途中、陽人は、ツインテールで明るく元気な小学生の女の子に、激しく抱きつかれる。「おにいちゃん」と呼ばれ、慕われるが、通称、エミと呼ばれている外国人で、友人のポン太の妹である事を思い出す。何か、違和感を抱えながらも、学校では、体育祭が間近に迫り慌ただしくなっていた。そして、違和感は、学園自体と、その生活の変貌という形で具現化して……。

 恋人というか、正妻のオーラさえ見え隠れする月子に、すっかり尻に敷かれている陽人ですが、恋愛に疎い彼は、その事に全く気付いていないようですね。さすがと言うか、進行するハーレム化の要因になっているのは間違い無さそうです。今回は、ミステリアスなエミの裏で、更に暗躍する影の存在……。見どころとしては、猫神が会話のできるスキルを身につけた事と、その要因、そして、願えさえすれば何でもありの奇想天外な展開もありと言う事、またキャンセル可能で、後始末が簡単という便利な設定もポイントかな……。予想外のオチが付いたのには、さすがに驚かされましたが……。
 キャラクターの魅力としては、性悪うさぎと言った雰囲気のエミや、ライオンのような迫力を持つつくしの参入などで、月子の魅力が倍増していますね。何があっても、陽人に協力し、関わろうとする月子が、とても健気に思えてきます。あと、月子の全裸シーンもお約束な展開になりつつありますね。1巻に1回で、早くも3回目……。色気がないのが、残念なところですけど……。影の薄かった梓も、最後に逆転ホームランと言える衝撃的なエピソードもありましたし、複雑になってきた人間関係を含め、目の離せない展開が続きますね。



変態王子と笑わない猫。3 (MF文庫J)

変態王子と笑わない猫。3 (MF文庫J)

  • 作者: さがら 総
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2011/05/25
  • メディア: 文庫


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スイート☆ライン4 [ライトノベル]

 ライトノベル「スイート☆ライン4」を、読みました。注目度の高い「シックスティーン」という作品のアニメ化で、声優としての才能を、本格的に見せ始めた永遠は、正午の努力も実り、男性恐怖症の方も克服しつつあった。一方、正午は、アニメプロデューサーの姉と同居している事もあり、隣に住む永遠を始め、はるかや舞といったアイドル声優とも関係を深めていた。中でも、悩みの解決に一役買った、はるかから、突然、告白され、困惑する正午だが、そんな矢先、交通事故に遭い、偶然、近くにいた友坂千秋という声優に助けられる。永遠たちとは違う事務所だが、先日、姉が過労で倒れた時に世話なった事も重なり、親しく付き合うようになって……。

 可愛いアイドル声優にもてまくりという正午ですが、恋愛絡みではとことん鈍く、無意識に恋愛フラグを立てまくっているだけで、広く薄い人間関係を形成しているような感じですね。ただ、人が良いというか、親身になって相手のことを考え、それを、納得させるだけの説得力を持つ熱血な言動を見ていると、もてるのも仕方ないと思います。「その説得力は、魔物だね」と言う舞の感想が、すべてでしょうね。
 ストーリーについては、ユニット結成編という事で、やはり、テーマは、声優のエピソードになりますが、少しキレたようなはるかに、激しく迫られ、いくら鈍い正午でも立場は理解できたと思います。一方で、アイドル声優の夢と恋愛の両立が難しい事も理解しているようで、いずれにしても、ラブコメ展開は、思っていたより期待できないかも知れませんね。



スイート☆ライン〈4〉ユニット結成編 (電撃文庫)

スイート☆ライン〈4〉ユニット結成編 (電撃文庫)

  • 作者: 有沢 まみず
  • 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
  • 発売日: 2012/02/10
  • メディア: 文庫


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変態王子と笑わない猫。2 [ライトノベル]

 ライトノベル「変態王子と笑わない猫。2」を、読みました。「笑わない猫像」により叶えられた見当外れの願いによって、変態王子というあだ名が浸透する程、苦境に立たされた横寺陽人は、同様の悩みを抱えた筒隠月子と協力して、解決に必要な人物を捜し当てる。小豆梓というプライドの高そうな美少女で、彼女が抱える問題を解決しながらも、陽人の紛らわしい言動に、激しく誤解された末、何とか、失ったものを取り戻すことができた。しかし、一息付く間もなく、自宅が消失というあり得ない出来事に遭遇し、今となっては、唯一、相談できる相手、月子の厚意で、彼女の家にしばらく泊めて貰う事になった。月子と姉のつくしが二人で住んでいる古いながらも広い家で、平穏には程遠いばかりか、アクシデントの連続。中でも、大きな土蔵の中に祀られていた巨大な「笑わない猫像」の存在を知り、驚愕する陽人だが……。

 陽人が騒動に巻き込まれる度、恋愛フラグが1つ増えるようで、月子はもちろん、梓やつくしにも明確な恋心が見られるようになってきました。可愛い絵柄との相乗効果で、キャラクターの魅力も増す一方ですし、筒隠家に代々伝わる猫神の秘密と「笑わない猫」の真相も明らかになった事から、現実離れした展開もどんどんエスカレートしているようですね。終始、余すことなく楽しめました。今回は、月子の恋心と寂しさが、具現化したようなエピソードという事もあり、奇想天外な設定の割りには、ささやかな雰囲気のストーリーだったように思います。


変態王子と笑わない猫。2 (MF文庫J)

変態王子と笑わない猫。2 (MF文庫J)

  • 作者: さがら 総
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2011/01/21
  • メディア: 文庫



変態王子と笑わない猫。 B2半裁ポスター

変態王子と笑わない猫。 B2半裁ポスター

  • 出版社/メーカー: 非売品
  • メディア: おもちゃ&ホビー



変態王子と笑わない猫。 とらのあな非売品イラストカード

変態王子と笑わない猫。 とらのあな非売品イラストカード

  • 出版社/メーカー: 非売品グッズ
  • メディア: おもちゃ&ホビー



変態王子と笑わない猫。 コミックアライブQUOカード 2011/6 カントク

変態王子と笑わない猫。 コミックアライブQUOカード 2011/6 カントク

  • 出版社/メーカー: QUOカード
  • メディア: おもちゃ&ホビー


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花×華(4) [ライトノベル]

 ライトノベル「花×華(4)」を、読みました。新学期に入り、最初のイベント、学園祭が間近に迫っていた。映像研としては、映画部との協賛で、夏に撮影した自主制作映画の上映会を行う事が決まった。そんな中、夕たちのクラスでは、猫喫茶という猫とふれあう場を設けつつ、ネコミミのメイドコスプレをした喫茶店を出しものとして、準備していた。進行上、食べもの班と衣装班に分かれて作業する事になったが、花と華は、それぞれ別々の班になり、両者から熱い眼差しで勧誘される夕だが、結局、花と一緒に食べもの班に入るが……。

 映像コンクールに応募した作品を、一足先に、公開するという事で、その反応を気にする夕ですが、ある意味、自信作と言えると思いますし、今回は、学園祭と言う大きなイベントで、夕の心を掴むという花と華の鬼気迫る争いがポイントでしょうか……。お約束と言えそうな恋愛イベントが盛りこまれつつ、女優の狩野葉奈子が、夕に絡んだ事で、火に油を注いだように、これまでにない争奪戦は、とにかく、見どころ満載でした。花の二歩リードとなりかけたところに、運を味方に付けた華の逆襲、ネコミミの萌え攻撃は、抜群のインパクトで……。学園祭のイベントは、大増量のラブコメ要素でとても楽しめましたが、この作品のテーマという部分では、花の天性の才能が波紋を広げそうな予兆もありますし、三角関係のラブコメの行方は、更に混迷しそうですね。



花×華 4 (電撃文庫 い 5-28)

花×華 4 (電撃文庫 い 5-28)

  • 作者: 岩田 洋季
  • 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2011/09/10
  • メディア: 文庫


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