TVアニメ「とらドラ! 第20話」を、見ました。クリスマスイブに、実乃梨にふられた竜児は、そのままインフルエンザでダウン……。冬休みを、丸ごと棒に振って、気が付くと、新学期が始まっていた。その間、実乃梨にふられたのは自分のせいだと断言する大河は、自立を宣言し、家に寄りつかなくなっていた。何もなかったように明るく元気に接してくる実乃梨に戸惑いながら、仕切り直したいと思う竜児は、大河の応援で、最後のチャンスとも言える修学旅行の間に、関係を深めようと決意するが……。
 竜児が、本当に、誰よりも実乃梨の事を好きなら、大河の自立宣言は、正しいと思います。でも、そう思えないからこそ、亜美にバカだと罵られるわけですし、「大ケガしたのが、あんただけなら良かったのにね」という言葉も的を射ていると思います。ただ、この言葉には、亜美自身、大河の思いと重ねている部分がありますし、大河と同じく、竜児の失恋が自分のせいだと思う気持ちが矛盾して、切ない思いを膨らませているようにも思えます。
 特に、大河は、失恋大明神の祐作に、祈って、竜児に失恋した事を受け入れようとしているようですし、磨きのかかったよい子バージョンにも、切なくて、泣けてきますね。実乃梨にしても、立ち直ったように思えますが、空元気っぽいですし、それぞれ微妙な思いを抱えた状態で、修学旅行を舞台に波乱の幕開けと言ったところでしょうか……。
 原作では、8巻の中盤に突入しましたが、修学旅行では、切なさの中、一つだけ爆笑できるシーンがあります。女子部屋の押し入れに隠れて、大河のドジを目の当たりにするシーンですが……。一番、見たいシーンなので、次回、カットされない事を、願っています。






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