コミックス「とある魔術の禁書目録(6)」を、読みました。今回は、アクセラレータとラストオーダーのエピソードです。アニメの出来が良かった事もあり、ストーリー自体は、それ程、斬新さは感じられませんが、原作を読んでいませんので、アニメで描かれなかった細かい描写や解釈など、色々と補完できましたし、相変わらず可愛いラストオーダーもたっぷり見られて、結構、楽しめました。
 見どころとしては、「これ以上は一人だって死んでやることはできない」と語るラストオーダーの心情変化でしょうか……。確かに、脳をリンクしたクローン集団で、一人が欠けても、死という概念を抱けないのは当然かも知れませんし、シスターズを含め当初のラストオーダーの考え方も間違ってはいないと思います。心情変化の要因は、当麻の言動によるものが大きいと思いますが、一万回以上も殺すプログラムを遂行したアクセラレータも、精神的なダメージは大きかったように思います。そんな彼の気持ちも察しているようなラストオーダーが、見出した結論も説得力がありますし、アクセラレータの心を動かすのにも十分なエピソードですね。偏屈な人間も、無邪気な子供には弱いと言う傾向もありますし、いいコンビになりそうですが……。


とある魔術の禁書目録(インデックス) 6 (ガンガンコミックス)

  • 作者: 鎌池 和馬
  • 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
  • 発売日: 2010/05/22
  • メディア: コミック