コミックス「ココロコネクト(3)」(CUTEG/ファミ通クリアコミックス)を、読みました。自分の性格の事で、深く悩んでいた伊織に気付いていながら、大きなミスを犯してしまった太一……。逃げ出した伊織を追って、改めて、真正面から彼女と語り合う太一は、勢い余って、告白してしまう。しかし、その瞬間、伊織に「ふうせんかずら」が乗り移り、最後の実験……究極の選択を強いられる事になる。

 自分が好きという人は、そう多くないと思いますし、誰でも、表面化しない悩みは抱えていると思います。大抵、本人が思う程、他人は気にしていないものですが、伊織の悩みもその範囲内というか、太一の屁理屈で、うやむやになってしまう程度のもので、懸念していた自殺のような展開にならなくて、ホッとしています。ただ、ふうせんかずら…の実験は、大いに盛り上げてくれたようで、最後まで、ハラハラさせられました。結局、ふうせんかずらの謎は残りましたが、それはあまり重要ではないかも知れませんね。オチも笑えましたし、明るい展開で、とても楽しめた作品です。一応、「ヒトランダム」編は、完結みたいですが、シリーズは、まだ続くようですし、恋愛絡みの展開も気になっていますので、その辺に期待したいところです。



ココロコネクト (3) (ファミ通クリアコミックス)

  • 作者: CUTEG
  • 出版社/メーカー: エンターブレイン
  • 発売日: 2012/07/14
  • メディア: コミック