TVアニメ「花物語 (物語シリーズ セカンドシーズン『するがデビル』 全5話」を、見ました。暦とひたぎが卒業して、少なからず寂しさを感じていた神原駿河は、新学期早々、何でも願いが叶う「悪魔様」と言う不穏な噂があるのを知り、気になっていた。詳しそうな人達に、探りを入れ、辿り着いたのは、他校の元バスケットボール選手で、ライバルとして面識のある人物だった……。

 善と悪、幸と不幸……。当然のように思っていた些細な事に疑問を投げかけ、延々と続く会話のキャッチボールで進行して行く展開は、謎めいた雰囲気に包まれ、色々と考えさせられますね。ストーリーとしては、駿河が抱えていた問題の解決編と言う感じですが、駿河らしく体育会系的な青春っぽい展開になっている反面、ホラーじみた後味の悪い顛末となり、何だか複雑です。あと、死亡説の強い貝木泥舟の生死がはっきりしていない点も気になっています。見た目は元気そうでしたが、今回のサブヒロインと面識がある事や異常な運動能力を見る限り、駄目だったようにも思えますし、逆に、恋物語での後味の悪い展開が、今回の役柄で必要だったと考えると、幽霊の確率が高いかも知れませんね。そんな事もあり、全体的に暗いエピソードで、ちょっと滅入っていますが、結末、少しだけ登場した暦がいつも通りだった事で、安心できたように思います。