TVアニメ「化物語 第12話(最終話)」を、見ました。「デートをします」と、ひたぎの誘いで、初デートをする事になった暦。約束通り、学校から帰った後の夜、浮かれて、彼女の家に行った暦だが、ひたぎから何も聞かされないまま、なぜか、彼女の父親が運転する車で、どこかへ向かっていた……。

◆動画リンク◆ 「化物語 第12話」



 「つばさキャット」の2話目になりますが、翼は、お休みです。TV版は最終回なので、印象の薄さが際だってしまったように思いますが、それでも、今回のストーリーは、翼に心を動かされない為にも、重要だったと思います。
 昼休み、ひたぎが作ったと思われる愛情のこもった弁当を食べていた暦……。さすがに、弁当にはツッコミを入れないようですね。それよりも、ひたぎの髪型……。原作では、「後ろ髪と、最近伸びてきたらしい前髪を上向きに…赤いゴムで留めている。見ようによっては、間抜けな髪型……」と、評した暦ですが、どんな髪型か想像できずにいましたので、今回、ようやく納得できました。微妙な表情の変化も新鮮で、とても可愛いですね。



 最終話に相応しい感動的なストーリーと思っていましたので、1話まるごと使って描かれたのは、嬉しかったです。そんな訳で、暦とひたぎの初デートは、ひたぎプロデュースのミステリーツアーという感じでしたが、ひたぎの言動は、相変わらずの毒舌で、暦をからかう姿が楽しくて仕方ないといった様子です。会話シーンは、かなり省かれていますが、元々、それほど重要とも思えませんし、マイルドになった分、好感が持てたように思います。



 そして、ひたぎが見せたかった宝物……。「私が持っているのは、これくらいのもの…私が阿良々木くんにあげられるのは、これくらいのもの。これくらいで、全部…」と、ひたぎにしては、謙虚というか、必死に思える言葉に重みを感じます。暦が思っている通り、恋愛面では加減のわからない彼女らしいと言えますね。



 決定的だったのが、ひたぎの殺し文句……。
 「これまでの私の人生は、あまり幸福とは言えないものだったけれど……だからこそ阿良々木くんと知り合えたのだと考えると、それを、全部、チャラにしてもいいと思える……」
 「不幸だからこそ、阿良々木くんの気を引けたというのなら──それで、よかったと思うの。」
 このセリフに、やられました……。結末、キスシーンが見られなかったのは残念ですが、それよりも、すべてシネスコサイズだったのが一番残念かも……。ハイビジョンで黒帯というのは、嫌がらせかと言いたくなります。



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  • 出版社/メーカー: アニプレックス
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