コミックス「やさしいセカイのつくりかた(2)」(竹葉久美子/電撃コミックス)を、読みました。女子高の講師として、葵とハルカ、二人の生徒と親しくなった悠は、学園祭などの行事も経験しながら、学者に復帰するまでの仕事とは言え、少しずつ馴染めるようになっていた。そんな中、帰国してから一緒に暮らすようになった双子の弟妹との距離感が掴めず、接し方に悩み、相談した葵やハルカの助言で、前向きに考えるようになる……。一方、悠の影響で、無理だと諦めていた物理学への興味を再燃させている葵は、進路について、真剣に考え始めるが……。

 物理学者として、研究一筋だった悠に、家族や生徒との交流で、人間関係の絆が強く絡んで行く中、心境に大きな変化が見られるようになり、続きがとても気になります。ヒロインについては、ハルカの一途で初々しい恋心も気になりますが、今回は、自分の能力を閉じ込めきれなくなった葵の心理が、繊細に描かれていて、その動向にも目が離せませんね。


やさしいセカイのつくりかた 2 (電撃コミックス)

  • 作者: 竹葉 久美子
  • 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2011/11/26
  • メディア: コミック