コミックス「アクセル・ワールド 01」を、読みました。近未来、ニューロリンカーと呼ばれる脳に直結したネットワーク端末の普及により、生活の大半が、仮想ネットワークで行われるようになっていた。そんな世界で、中学生の有田春雪は、太り気味の容姿に内向的な性格と言う事もあり、学校ではいじめられる毎日……。劣等感が強く、何かと世話をやいてくれる幼なじみ、倉嶋千百合とも距離を置いていた。そんな彼には、ゲームが得意という取り柄があり、バーチャル空間のゲームでは、誰も出すことの出来ない高得点をたたき出すほどだった。そして、ある日、その能力が切っ掛けで、黒雪姫と呼ばれる生徒会副会長で、校内一の美人という先輩と親しくなる。いじめ問題も彼女のおかげで、解決した事から、恩返しに、ある頼み事を引き受ける事になるが……。

 明るくお節介焼きな千百合と、美人で清楚なお嬢様タイプの黒雪姫に慕われている主人公の春雪……。いじめられっ子という暗い要素を払拭するには十分だと思います。幼なじみに関しては、かなり可愛いタイプで、ヒロインでもいいくらいですが、もう一人、他校に通う黛拓武を交えた三角関係っぽいのが微妙なところですね。黒雪姫は、見た目より幼いというか、静かだけど、はっきりとしたジェラシーを見せるあたり、とても魅力を感じます。ストーリーは、かなり独特な設定ではありますが、それほど大々的なものではなく、ネットワーク端末の進化の過程で生まれた特殊な格闘ゲームのようですね。得られるものは加速と言う便利な能力を使い続けるためのポイントで、使い尽くしても普通に戻るだけと、問題は無さそうですね。いずれにしても、ゲームとは言え、戦闘シーンがメインとなりそうですが、恋愛要素も多く盛りこまれているようで、かなり楽しめそうな作品です。


アクセル・ワールド 1 (電撃コミックス)

  • 作者: 川原 礫
  • 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2011/07/27
  • メディア: コミック