ライトノベル「変態王子と笑わない猫。6」を、読みました。修学旅行が目前に迫ったある日、陽人は、悪評もあり、4人組の班決めで、苦労していた。修学旅行にはトラウマもある梓には、楽しい思い出を作ってあげたいと考え、実行委員をしている友人のポン太に協力を仰いでいたが、なぜか、一緒の班に加わったのは、最も苦手な陸上部副部長の舞牧麻衣とその友人だった。一方、梓をライバル視する月子は、機嫌を損ね、無理にでも付いて来る素振りさえ見せ始めていたが……。

 梓がどんどん可愛く見えてきます。月子も、可愛さは満点ですが、行動が予想通りというか、嫉妬がマイナスに作用してしまった感じですね。秘密のノートの真相には、少し心が揺れましたが、梓との勝負は、見たとおり、完敗と言えそうです。そんなところで、恋愛絡みの関係も気になりますが、今回の主役は、意外にも副部長の舞牧麻衣……。例の力によって、今度は、麻衣と陽人の体が入れ替わるという展開を通して、彼女が抱える悩みに触れて行くわけですが、展開の割に、恋愛が絡まなかったのは、ちょっと意外かも……。もっとも、結局のところ、陽人の好きな相手が不在という気もしますし、進展していたように見えた恋愛要素も、フリダシに戻ってしまったような……。あと、断片的に登場したエミとその父親の存在も無視できませんね。今回と言うよりは、今後の伏線のようですし、仕返しを考えていると思われる猫神の動向も気になるところです。




変態王子と笑わない猫。6 ドラマCD付き特装版 (MF文庫J)

  • 作者: さがら総
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2013/03/22
  • メディア: 文庫



変態王子と笑わない猫。6 (MF文庫J)

  • 作者: さがら総
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2013/03/22
  • メディア: 文庫