ライトノベル「まよチキ!8」を、読みました。自宅が半壊し、住処を失った近次郎と紅羽は、成り行きで、奏の屋敷に、使用人として働きながら滞在していた。なぜか、マサムネまでメイドとして同居していたり、微妙な関係が続くスバルとの事などで、何かと騒動が絶えず、心休まる時の無い毎日。
 そんな中、突然、奏が倒れ、病院に運ばれる。心配する近次郎たちだが、病院戻って来た奏は、8歳以降の記憶を無くした無邪気な子供となっていて……。

 奏が、近次郎の事を本気で好きになったのは、見ていてわかりますが、スバルを応援するという立ち位置から、本音を出すこともできず、相当悩んでいたようですね。そこへ、今回の記憶障害のエピソード。無邪気な子供となった奏は、恐ろしい程の可愛さで、かなり新鮮なリアクションの彼女に、魅力が集中してしまったような……。とりあえず、立ち位置をクリアーにした事で、スバルとマサムネを交えた恋愛バトルも激しさを増して来ましたね。本命は、スバルだと言う確信はありますが、マサムネも奏を出し抜くような徹底抗戦を見せていますし、近次郎が気付かない間に、どんどん深みにはまっているようで、ラブコメ特盛りの展開に、目が離せなくなってきました。



まよチキ!8 (MF文庫J)

  • 作者: あさの ハジメ
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2011/06/23
  • メディア: 文庫