8月5日発売。好みの作品は、4本です。連載ばかりで、相変わらずな内容ですが、安定したおもしろさがありますね。

●星は歌う/高屋奈月
 連載22話。 同好会の合宿初日も夜になり、いよいよ、活動を始めたサクヤ達は、満天の星空という好条件の中、それなりに目的を果たした。嬉しくて寝付けないサクヤは、同じく、起きてきた千広に、同好会ができた経緯を話す……という展開。
 サクヤ達の合宿の裏で、奏と優人の微妙な関係に笑えました。奏がアルバイトしている姿も意表を突かれたというか、妙におもしろかったですね。本編の方は、サクヤの暗い過去は、出尽くした感じで、恋愛要素も見られるようになってきましたし、そろそろ、千広の過去に迫る頃合いかも知れませんね。サクヤ以上に、重いものを持っていそうで、気になりますが……。

●神様はじめました/鈴木ジュリエッタ
 連載9話。 奈々生が土地神になっていると知った雷神の鳴神姫が、奈々生を訪ねてきた。経緯を知り、行方をくらましているミカゲに激怒した彼女は、奈々生を、土地神から解放すると言う……。
 鳴神姫とミカゲの力関係が、いまいちわかりませんが、土地神が誰かというよりは、巴衛を巡っての争いみたいですね。奈々生にとっては、普通の人間に戻るチャンスですが、やはり、彼の事が気になるようで、全面対決となりそうな展開に、続きが気になります。

●いっしょにねようよ/高尾滋
 連載5話。 古白たちとの共同生活で、子供の姿が見えるようになった一子。心の病は、快方へと向かっている様子だが、そんな時、色々と世話になった古白が抱いている悲しみ、心の傷に触れて……。
 古白が、一子を救えたのは、心の傷を理解していた事……。すべてを見透かしていたような彼ですが、傷の痛みを知っていたから的確な判断ができたように思います。そして、古白が抱えている問題が浮上した今、一子がどう接して行くのか、気になるところです。

●今日も明日も。/絵夢羅
 連載11話。 アシスタント達とちかを連れて、海に来た稜だが、手違いで、ホテルに泊まれない事が発覚した。途方に暮れていたが、近くに別荘があるという成田姉弟の好意で、急遽、世話になることになった……。
 今回の旅行で、ちかの心に変化が見られたのが、ポイントかな……。距離を保とうとする稜の気持ちもわかりますが、ひたすら逃げているように思えて、歯がゆいですね。成田姉弟は、弟の夏澄が絡んでくるのは当然として、姉の真維が、参入してこなかったのは、意外でした。



星は歌う 1 (1) (花とゆめCOMICS)

  • 作者: 高屋 奈月
  • 出版社/メーカー: 白泉社
  • 発売日: 2008/01/18
  • メディア: コミック




神様はじめました 1 (1) (花とゆめCOMICS)

  • 作者: 鈴木 ジュリエッタ
  • 出版社/メーカー: 白泉社
  • 発売日: 2008/09/19
  • メディア: コミック





今日も明日も。 1 (1) (花とゆめCOMICS)

  • 作者: 絵夢羅
  • 出版社/メーカー: 白泉社
  • 発売日: 2008/07/17
  • メディア: コミック