ライトノベル「僕は友達が少ない 5」を、読みました。試験休みの数日間、暇を持て余していた小鷹たち、隣人部の面々は、いつも通り、部室に顔を出していたが、そんな中、お気に入りの小鳩の気を引こうと、遊園地に誘う星奈の言動が切っ掛けとなり、隣人部のメンバー全員で、遊園地へ行く事になった。そして、当日、何も知らない夜空や星奈は率先して、一番難易度の高いジェットコースターに乗るが……。

 今回は、半分以上、遊園地のエピソードで、予想の範囲内のドタバタコメディでしたが、その後、立ち寄った温泉で、驚愕の出来事……と言うか、真実を目の当たりにしました。シリーズ最大級のどんでん返しと言う感じで、影の薄かった楠幸村が、今後の人間関係を大きく揺るがしそうな立場に一転……。家庭の事情というのも気になりますが、さすがに、これは予想外でした。ただ、小鷹に対する気持ちを含め立場に変わりはないようですし、恋愛に結び付くかは微妙なところですね。
 後は、夜空が乙女ゲーをプレイするエピソード。自分の思うままの選択肢では、かなりの確率で、バッドエンドになるのは、理解できますし、共感の持てるエピソードでした。
 キャラクターに関しては、小鷹の妹、小鳩も可愛かったと思います。金髪で小柄な邪気眼、ゴスロリというキャラですが、時々見せる地の言動で、「や!」とか「あんちゃん」の他、方言丸出しで叫んだり……と、星奈が執着するのも頷けます。


僕は友達が少ない (5) (MF文庫J)

  • 作者: 平坂 読
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2010/11/20
  • メディア: 文庫