ライトノベル「さくら荘のペットな彼女4」を、読みました。空太の通う水明芸術大学附属高校では、文化祭が、大学と共同で、一週間に渡って行われる盛大なイベントとなっていた。そんな文化祭に、さくら荘のメンバーで、作品を出展する事になる。出しものは、美咲先輩が発案した物語のゲーム化。シアタールームを使用して、観客参加型の大掛かりなものだが、天才プログラマーの龍之介、アニメ制作で天才的な才能を持つ美咲、天才画家にしてプロの漫画家のましろ達が中心となり、数日間の徹夜の末、完成したものは……。
 一方、空太は、連日の徹夜でもうろうとしながらも、ましろに芽生えた様子の恋愛感情が気になっていた……。

 天才と呼ばれる人達に囲まれ、平凡な空太が焦る気持ちはわかりますが、本当に、ゲームクリエイターになるのが夢なのかは微妙ですね。今回は、文化祭に出品する作品の共同制作のエピソード等、月並みですが、「青春」という言葉が当てはまるストーリーでした。キャラクターでは、ましろの言動が、もう、可愛くて、可愛くて……。あまりの可愛さに、嬉しすぎて、悶えています……。そんな、ましろの言動で、恋愛要素も強くなってきた人間関係は、七海にも波及して、遠回しながら積極的なアプローチを仕掛けてきたりしますが、七海もまた純情というか、初々しくて、応援したくなります……。とりあえず、クリスマスデートも半分は成功したようですし、一歩前進したようにも見えますが、やはり、ましろには勝てそうにありませんね。次回は、空太の実家が舞台のようで、ましろは、もちろんですが、七海も参入しそうな雰囲気もあり、気になるところです。あと、仁への思いが届かず、傷心の美咲も放っておけないレベルになってきましたね。両思いなのは間違いないと思いますが、やはり、仁の劣等感が邪魔をしているのでしょうか……。今までの経緯からして、安易に付き合って、美咲の気持ちが冷めてしまう事を、仁が恐れているようにも思えます。



さくら荘のペットな彼女(4) (電撃文庫)

  • 作者: 鴨志田 一
  • 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2010/12/10
  • メディア: 文庫