ライトノベル「さくら荘のペットな彼女5」を、読みました。冬休みの間、千尋先生の都合により、さくら荘に残る事ができなくなった。空太は、実家に帰る準備をしていたが、ましろの事を放置していたせいで、行き場を失った彼女の面倒も見るはめになってしまう。更に、七海と美咲先輩まで、行くところがないという状況が発覚し、困惑しながらも放っておけず、結果的に、みんなを連れて、親元へと帰ると言う異常事態に……。

 空太がましろを連れて実家に帰ると言うのは、予想通りでしたし、かなり期待していた展開ですが、七海が加わった事で、それが半減してしまった感じです。七海の真意を把握しているわけではありませんので、何とも言えませんが、実家では、しっかり両親に点数稼ぎをしていましたし、ましろの面倒も見ていた事で、空太と一定の距離を保つ緩衝材にもなり、ましろの個性というか、存在感が、やや薄れてしまったように思います。
 素直に見ると、七海は、健気で、可愛いタイプですし、平穏な暮らしをするには、理想的な存在ですが、残念ながら、空太には、そう言うところが見えていないようですね。潜在的には、既に、予想できない言動を繰り返す、刺激的なましろに一筋なのかも知れません。
 結局、実家のエピソードは、空太の妹、優子のエピソードになってしまったようで、折角のチャンスに、何のイベントもなく、ちょっと残念な気もします。
 ストーリーは、冬休みからバレンタインデーのエピソードまで描かれていますが、みんな、それぞれ夢に向けて頑張っているという要素が一番で、今回は、恋愛に関する進展は見られませんでした。一部を除いては……ですが。



さくら荘のペットな彼女〈5〉 (電撃文庫)

  • 作者: 鴨志田 一
  • 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
  • 発売日: 2011/05/10
  • メディア: 文庫



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  • 出版社/メーカー: ブロッコリー
  • メディア: おもちゃ&ホビー



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