3月のライオン (1) [コミックス]
すっかり遅くなってしまいましたが、ようやく、「3月のライオン(1)」を、読み終えました。高校生で、プロの将棋の棋士という零は、幼い頃に事故で家族を亡くし、孤独な人生を歩んできた。必要に迫られ、開花した才能を活用し、一人で生きていく為の努力をしながらも、淡々とした日常を過ごす毎日だったが、ひょんな事から不幸な境遇でも明るく前向きに生きている三姉妹と知り合う……という展開。将棋のマンガという事で、勝負事に見られる緊迫感のある展開を予想していましたが、意外に淡々とした地味なストーリーでした。でも、孤独を描いたストーリーには、好みの作品が多いので、期待はできそうですね。見どころとしては、悲しみを思い出すような盆の儀式も丁寧に実行し、現実を受け止めた上で、新たな道を築こうとする三姉妹の姿でしょうか……。また、零が知り合いの家に引き取られてから、自立する事を決めるまでの暗い過去が描かれたエピソードも、カッコウの雛と重ねた話により、切なさが増しています。
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