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R-15 こんにちは、ぼくの初恋 [ライトノベル]

 ライトノベル「R-15 こんにちは、ぼくの初恋」を、読み終えました。様々な天才ばかりが集まる学園で、天才ポルノ小説家という肩書きの丈途は、何かと騒動に巻き込まれ、悪目立ちしていた。そんな中、クラス対抗のオリエンテーションを機に、人付き合いが苦手という天才クラリネット奏者の吹音と打ち解け、また、天才歌手の謡江から、丈途の小説が切っ掛けで、親しくなっていた。
 そんなある日、またしても先輩の主導で、「才能テスト」という新たなイベントが開催される。自分の持っている一番大切なものを奪われての強制参加となるが、内容は、ランダムに決められた相手の才能に関する課題をクリアする事だった。

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 今回は、謡江のエピソードが多く盛り込まれていますね。丈途と急接近という感じで、天才歌手で学園のアイドル的存在の謡江から好意を寄せられ、自分のためにケガをしたり、弁当を作ってきたりと、色々と、世話を焼いてくれる彼女の一途さ、健気さに魅力を感じます。吹音も断片的に登場して、クラスメートの入れ知恵を真に受けたコスプレ姿などで、丈途を元気付けようとする姿は、可愛いと思いますが、意外に頑固な性格は、厄介ですね。
 そんな二人の違いは、才能テストで、丈途が挫折した時の対応が、明暗を分けているように思います。悲しそうに怒る吹音と、優しく包み込むように接する謡江……。結果的には、謡江と関係を深めるきっかけにもなりますが、正解があるとすれば、吹音の対応が、それに近かったようで、謡江が、なおさら不憫に思えます。
 ただ、根本的なところで、謡江は、文途を過大評価しすぎているようにも思えますし、誤解があるなら、早い内に正した方が良いのかも知れませんね。


R-15  こんにちは、ぼくの初恋 (角川スニーカー文庫)

R-15 こんにちは、ぼくの初恋 (角川スニーカー文庫)

  • 作者: 伏見 ひろゆき
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2009/10/01
  • メディア: 文庫



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yuuri37

昔、よく読んでいたなあ・・・スニーカー文庫
また読んでみよっかなぁ~~
by yuuri37 (2010-01-18 01:19) 

「直chan」

yuuri37さん>
 コメントありがとうございます。
 ライトノベルは、想像力を要する割合が多い分、好みの幅も広がっていると思います。スニーカー文庫の他にも、最近は、電撃文庫が、かなり、面白い作品が多いですので、おすすめです。^^
by 「直chan」 (2010-01-19 00:23) 

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