夏目友人帳（５）：「直chan」ＷＯＲＬＤ：SSブログ

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夏目友人帳（５）　[コミックス] [編集]

　花とゆめコミックスの新刊で、「夏目友人帳（５）」を、読みました。……と、言っても、雑誌で読んでいますので、レビューも、雑誌のを再編集しただけです。
（16話）　今回は、妖というには、ちょっと抵抗のある可愛い人魚が相手……。民宿の女将の昔話と人魚伝説の設定で、ストーリーに深みが出ていますが、根底にあるのは、孤独の寂しさという要素のようですね。冷静に、ちょっと突き放したような言動にも、夏目のさり気ない優しさが感じ取れますし、痛みを知っている彼らしい体を張った行動が、心を癒す微笑ましいストーリーになっていて、とても感動しました。
（17話）　妖を見る事が出来る女の子、それも同級生という事で、念願のシチュエーションですね。しかも、悪い妖に祟られているという窮地に追い込まれた状況で、絆も深まっているような感じですし、かなり興味深いエピソードです。シリーズでは、初めて、続きものという事で、成り行きも気になります。
（18話）　夏目の能力からして、もっとスマートに、陰湿な妖の退治が出来ると思いましたが、結果的に、多軌の能力にも助けられるような格好になってしまいましたね。でも、危機一髪という展開で、逆に、絆は深まったかも知れません。とにかく、ヒロイン不在の作品でしたので、多軌のようなキャラクターの参入は、大歓迎です。ヒロインと言えば、若い頃の夏目の祖母のエピソードも欲しいですね。ま、番外編どころか、長編シリーズで、もう一作できそうな程、果てしないものになりそうですが……。
（19話）　今回は、レイコのエピソードが具体的に描かれていますね。いつも笑顔で、楽しそうにしているイメージがあります。ただ、核心を突いたものではないのが、ちょっと残念かな……。いずれにしても、死因もわからないという謎めいた人物ですし、彼女のエピソードが増えるのは嬉しいです。今後、明らかになっていくとは思いますが、それよりも、レイコと同じ術を成功させた夏目の力量も興味深いですね。