花とゆめ ８号

　３月20日発売。今回は、全体的に、暗めのストーリーが多かったような気がします。好みの作品は、４本。


●星は歌う／高屋奈月
　連載16話。　サクヤの過去が語られ、心の傷について、全貌が明かされた感じですね。義母とは言え、あからさまに嫌われている相手に、歩み寄ろうとするサクヤ。陰湿ないじめのような扱いを受け続けるという過酷な日々にも耐え、必死に、居場所を守ろうとする姿が、とても痛々しくて、気が滅入ってきます。

●神様はじめました／鈴木ジュリエッタ
　連載３話。土地神を任された奈々生だが、神使の巴衛とケンカになり、社を去る事になった。しかし、行く当てもなく、迷い込んだ先では、物の怪に命を狙われて……という展開。訳がわからないまま、右往左往する奈々生のリアクションが、面白いですね。巴衛との関係修復が、必要不可欠という状況で、意外な裏技を使っての急展開は、なかなか見応えありました。

●今日も明日も。／絵夢羅
　連載４話。　いつも笑顔で、明るく元気なイメージのあるちかですが、人に頼らない強さを見せる反面、内面的な弱さを抱えて、辛い思いをしているのがわかったエピソードですね。本心を見せた事で、個性が豊かになった分、魅力も増しています。

●ＮＧライフ／草凪みずほ
　連載32話。　前世のエピソードで、暗い影を残しているディロス絡みのエピソードが、明らかになりつつあります。朱奈が無くした前世の記憶も絡んでいるようですが、かなり核心を突いたエピソードになりそうで、気になりますね。

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