花とゆめ　16号：「直chan」ＷＯＲＬＤ：SSブログ

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花とゆめ　16号　[少女マンガ] [編集]

　７月19日発売。今回……と言っても、１ヶ月遅れですが、好みの作品は、５本と、高水準です。しかも、満点に近い面白さのエピソードばかりで、レビュー書くのに時間がかかってしまいました……。

●星は歌う／高屋奈月
　連載21話。　夏休みに入り、サクヤが楽しみにしていた同好会の合宿が始まった。学校に、二泊三日という内容だが、千広に、優里、聖というメンバーで過ごす一時は、とても新鮮で、テンションも上がっていた……という展開。
　平凡な学校での合宿ですが、力関係がはっきりしたメンバーですし、この４人ならどこでも楽しめそうですね。ポイントとしては、芽生えたばかりの恋心を温めているサクヤの魅力かな……。初々しくて、可愛い言動ですが、人間関係の変化にも気になるところです。

●ＮＧライフ／草凪みずほ
　連載39話。　数年前、敬大と美依が中学生の頃、運命的な出会いを果たした時のエピソード。敬大と初めて会った時、どうしても友達になってほしいという強い言葉により、友人として付き合うようになった美依だが、次第に芽生えてきた恋心に悩んでいた……。
　番外編という事で、本編の進展は、見られませんでしたが、中学生の美依も可愛いですね。敬大の事情を知らない頃の美依は、今以上に悩んでいたようで、切なさを感じます。普通なら壊れそうな関係ですが、そこは、さすがというか、悩むのがバカバカしくなるくらい天然キャラぶりを発揮して、丸く収めてしまう敬大の言動が、なかなかポイント高いです。

●いっしょにねようよ／高尾滋
　連載４話。　迎えに来た姉と話し合った一子だが、まだ家には帰れないと判断する。姉を説得し、もうしばらく、奇妙な住民との共同生活を続ける事にした……。
　家事を担当する事を条件として、共同生活するという設定は、そう珍しくありませんが、なかなか繊細なストーリーですね。一子の事が明かされるにつれ、病んだ心の真相が見えてきました。奇行に走る住人たちも、今の一子にとっては、必要な環境なのかも知れません。特に、古白という住人が、かなり重いものを抱えているようで、その言葉には、説得力がありますね。とても感動しました。一人では、悪い方に考えがちな悩みも、それを否定してくれる存在、優しい言葉は、難しい問題を乗り越える糸口になると思います。

●神様はじめました／鈴木ジュリエッタ
　連載８話。　土地神の仕事が暇で、復学した奈々生……。人の噂も生活苦から小公女に変わり、学校での風当たりも多少良くなったが、何かとトラブルが絶えない毎日。一方、危なっかしい奈々生のフォローに苦労の絶えない巴衛は、神使の仕事とかけ離れた生活に不満を膨らませていた。そんな時、奈々生を狙う妖怪を見つけて、意気揚々と、退治しようとするが……という展開。
　奈々生に逆らえないとは言え、衣食住や身辺警護まで、甲斐甲斐しく面倒をみている巴衛が、ちょっと哀れに思えてきました。敵には容赦ない攻撃ですが、半分以上は、ストレス解消でしょうね。そして、結局、奈々生に怒られるという損な役回りで……。

●今日も明日も。／絵夢羅
　連載10話。　夏休み、仕事場のみんなを連れて、海辺のリゾート地へやってきた稜は、早速、海水浴を満喫していたが、そんな時、迷子の女の子と知り合う。真奈という５歳の可愛い女の子で、すっかり懐かれた稜だが、妙に対抗意識を燃やすちかと、微妙な関係になり……。
　稜とちか、お互いに、恋人としての認識は無いようですが、成田姉弟の参入で、急展開の兆しが見られますね。とりあえず、今回は、５歳にしてツンデレというませた女の子、真奈がポイントかな……。