マリア様がみてる ハローグッバイ [ライトノベル]
ライトノベル「マリア様がみてる ハローグッバイ」を、読みました。祐巳、祥子編のシリーズ最終話。いよいよ、祥子と令の卒業式が、始まった。形式張った卒業式というのは、意外と暇なもので、色々と過去を振り返る令は、山百合会に入った時の事を思い出していた。祥子に対する印象や名前を呼び捨てで呼び合うようになった切っ掛けなど、他愛のない事を考えていたが、そんな中、過去に例のない送辞が始まり、そして、ちょっとしたアクシデントに見舞われる……。
一方、由乃の誘いを受け、卒業式を見に来た聖は、蓉子や江利子と合流し、久しぶりに三人揃って、聖が過去に仕掛けた悪戯話で盛り上がっていた……。
あとがきで、設定を変えた続編があるような事をほのめかしていますが、マリア様がみてるシリーズの本編としては、完結したようです。ちょっとしたアクシデントはあったものの卒業式も無事終わり、見どころとしては、由乃がやり残していた問題でしょうか……。いまいち何を考えているかわからなかった菜々との決着ですが、ドタバタ劇を演じながらも丸く収まったようで、ホットしました。贅沢を言うと、挿絵が欲しかったと思います。
こうなると、本当に終わってしまうのかな~という切ない思いで、いっぱいですが、このシリーズ振り返って、一番変わったのは、祥子かも知れませんね。丸くなったというか、人との接し方が穏やかになったように思います。祐巳との絆も深まり、卒業してお別れというわけでもなさそうですし、この二人に関しては、安心して見ていられそうです。好きなキャラクターとしては、やはり、聖かな……。辛い別れを経験しているだけに、人の痛みには敏感なようで、要所で活躍していましたよね。あと、後半、ツンデレな性格が見られた瞳子とか、友人の事を心から考えられる乃梨子にも魅力を感じました。
一方、由乃の誘いを受け、卒業式を見に来た聖は、蓉子や江利子と合流し、久しぶりに三人揃って、聖が過去に仕掛けた悪戯話で盛り上がっていた……。
あとがきで、設定を変えた続編があるような事をほのめかしていますが、マリア様がみてるシリーズの本編としては、完結したようです。ちょっとしたアクシデントはあったものの卒業式も無事終わり、見どころとしては、由乃がやり残していた問題でしょうか……。いまいち何を考えているかわからなかった菜々との決着ですが、ドタバタ劇を演じながらも丸く収まったようで、ホットしました。贅沢を言うと、挿絵が欲しかったと思います。
こうなると、本当に終わってしまうのかな~という切ない思いで、いっぱいですが、このシリーズ振り返って、一番変わったのは、祥子かも知れませんね。丸くなったというか、人との接し方が穏やかになったように思います。祐巳との絆も深まり、卒業してお別れというわけでもなさそうですし、この二人に関しては、安心して見ていられそうです。好きなキャラクターとしては、やはり、聖かな……。辛い別れを経験しているだけに、人の痛みには敏感なようで、要所で活躍していましたよね。あと、後半、ツンデレな性格が見られた瞳子とか、友人の事を心から考えられる乃梨子にも魅力を感じました。
マリア様がみてるハローグッバイ (コバルト文庫 こ 7-60)
- 作者: 今野 緒雪
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/12/26
- メディア: 文庫
今野先生が当初予定していたのは「リリアン女学園の姉妹制度を軸にした
オムニバスストーリー」で、祐巳はあくまでも第1巻のヒロインに過ぎなかったと
思うのですね。第1巻の後書きだとそんな感じでしょ?祐巳が思いのほか
人気が出たので、コバルト編集部からのオファーで祐巳をシリーズ全体の
ヒロインとするようにストーリーを組み替えたと、そんな感じじゃないかと。
だから、「祐巳とは関係ないマリア様」というのは今野先生の頭の中には
既にあると思うのですね。あとは、コバルトを読む乙女たちがそれを受け入れて
くれるかどうか。私は読んでみたいんだけどなぁ。
by Sacchan (2008-12-31 21:14)
2008年ありがとうございました。良いお年~~!
by takemovies (2008-12-31 21:17)
HINAKAです。
直chan様
珍しく、ほとんど同時期に、同じ作品の感想を載せられたのが、何だかチョッと嬉しいです。
このシリーズ全体に関しては、特別な思い入れがあり過ぎて、簡単にまとめる事は出来ませんが、今回の作品を見て改めて、これは妹である祐巳が主人公の物語だったんだなと、しみじみ感じました。だから、彼女が最上級生になって、姉のみの存在になった物語は、ある意味で成立しないんだなァ~と、納得しました。
そして、ドジでおっちょこちょいで、思い込みが激しいクセに、すぐに脱線する祐巳お姉さまには、1を聞いて100くらい分かっちゃう様な、出来た妹でなければ、ならなかったのですネ。
個人的には、山百合会の姉妹関係とは距離置いた、友人としての立場の可南子ちゃんや、(力一杯)大好きな!二条乃理子嬢の活躍が、見たかった!と、思うのは、贅沢でしょうか?
もし、乃梨子嬢がいなければ、特に後半の引き延ばしに付き合う事は、無かったと思います。
ですから、まだまだこちらは「ごきげんよう」とは、言えません!
それでは、今回は以上です。
by HINAKA (2008-12-31 21:42)
Sacchanさん>
コメントありがとうございます。
確かに、オムニバスストーリーなら、主格のキャラクター設定に縛られず、矛盾なく新たなエピソードを織り込めると思いますし、1つの作品としての感動要素も強くなるかも知れませんね。
どういう形でも、とにかく、新作に期待したいところです。
takemoviesさん>
コメントありがとうございます。
来年もよろしくお願いいたします。
HINAKAさん>
コメントありがとうございます。
確かに、祥子の卒業後も、リリアン女学園でのエピソードが終わる訳ではありませんし、どういう形であれ、続編に期待したいところですね。
乃梨子は、私も好きです。毅然としてして、思いやりのある性格は、蓉子タイプの大物になりそうな感じもします。
by 「直chan」 (2008-12-31 22:28)