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迷い猫オーバーラン!4 [ライトノベル]

 ライトノベル「迷い猫オーバーラン!4」を、読み終えました。体育祭での騒動で、希が、巧への思いを告白した事で、文乃、千世を加えた三人が、巧を巡って争うという状態で、牽制し合っていた。そんな中、間近に迫ったクリスマスを前に、洋菓子店「ストレイキャッツ」では、総動員でケーキ作りに励んでいた。一方、クリスマスプレゼントで、相手に差を付けようと、巧が喜びそうなものを模索して悩む三人だが、そんなある日、乙女が、またしても悩みを抱えた子供を拾ってきた……。
 今回は、一応、巧の姉、乙女のエピソードですね。色々なエピソードが詰め込まれ過ぎて、多少、印象の薄さは否めませんが、出生の秘密やボランティアに明け暮れる言動の理由、それなりに腕力も強い理由、巧を引き取った時の心情など、これまでの謎が、一気に明かされていきます。ストーリーとしては、クリスという金髪碧眼の子供に、協力して、人捜しをする事になった巧たちの様子をメインに描いていますが、伏線が多すぎて、新たに登場した人物を検証するだけで、オチが見えてしまいます。ただ、過熱気味の三人……文乃、千世、希のバトルが緩和する効果はあったと思いますし、クリスマスのイベントにも合ったドラマチックなエピソードが、とても微笑ましく思えました。
 見どころとしては、やはり、巧が絡んだ複雑な恋愛模様でしょうか……。天の邪鬼な幼なじみの文乃、高慢なお嬢様にして婚約者を名乗る千世、同居人として身近に接している希の三人が、どんどん可愛く、魅力的になって行きます。
 特に、希の変化が著しいですね。裸を見られても平然としていたのに、今では、頬染めて、エッチと言うまでになりました……。本当に、恋心というのは、女の子を可愛く変身させますね。



迷い猫オーバーラン!〈4〉みんな私が拾います (集英社スーパーダッシュ文庫)

迷い猫オーバーラン!〈4〉みんな私が拾います (集英社スーパーダッシュ文庫)

  • 作者: 松 智洋
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2009/04
  • メディア: 文庫



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エルティア

私は今5巻を読んでいます。
ちなみに4巻の初版には限定の
特製しおりつき
です。

by エルティア (2009-07-03 02:27) 

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