スイート☆ライン２

　ライトノベル「スイート☆ライン２」を、読み終えました。正午と生活を共にするという荒療法で、男性恐怖症も治ってきた新島永遠は、なんとか適性試験に合格し、声優としてプロダクションに所属する事になった。そんな中、大ヒット間違いなしという新作アニメの声優オーディションを受ける事になった永遠は、フランソワという異色の声優を先生に迎え、特訓する事になるが……。一方、同じく、オーディションを受ける神楽坂はるかの様子がおかしく、気になって、色々調べてみた正午だが、その影に、大人気の天才声優、秋宮涼子の存在が浮上する……。

　正午に懐いている永遠が、とても可愛いですね。料理も上手く、弁当まで作って、新妻というようなシチュエーションですが、なぜか、恋愛要素は皆無に近いようで……。永遠については、ジェラシーのような言動も見られますが、その真意が自分でも理解できていない感じですし、正午は、純粋に、永遠の才能を開花させる手伝いをしているだけのようで、全くその気はない様子。永遠の友人で、人気のある声優、はるかや舞とも親しくなっていますが、こちらも友人という以上の感情は無いようですね。更に、姉のコネで、アニメ業界の人とも幅広く知り合い、気に入られているようですし、今回は、天才声優の涼子とも知り合って、どっぷり業界にはまってきた感じです。性格的に、好かれるタイプなのかも知れませんが、話の流れからすると、永遠の巻き添えで、正午が声優デビューという可能性も否定できなくなってきました……。はるかと涼子の因縁関係も気になりますし、続きが待ち遠しいですね。
　それはそうと、校門前で待ち伏せというのが、流行っているのでしょうか……。凄く、目立つと思うのですが、正午に会いに来る、声優や業界の人が日替わりで、待っているという展開は、ツッコミどころかな……。

スイート☆ライン 2 オーディション準備編 (電撃文庫 あ 13-28)

• 作者: 有沢 まみず
• 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
• 発売日: 2009/10/10
• メディア: 文庫

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