ＬａＬａＤＸ　３月号：「直chan」ＷＯＲＬＤ：SSブログ

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ＬａＬａＤＸ　３月号　[少女マンガ] [編集]

　２月９日発売。924Ｐ、新作30本収録。購読しているコミック誌では、期待度Ｎｏ．１ですが、最近、新人さんの読みきり作品が、低迷しているような気がします。シリーズ作品が中心になっていますので、安定した面白さはありますが、多少、物足りなさも感じます。そんな事で、好みは５本……。

●夏目友人帳　特別編／緑川ゆき
　読切／８Ｐ。　呪詛使い、ヒノエが語るレイコとの出会いのエピソード。レイコのエピソードが、また一つ増えて、嬉しいですね。いつも笑顔で、妖怪相手に遊んでいるような面もあり、微笑ましいストーリーでした。少なくても、友人帳にある名の数だけ、出会いのエピソードはあるはずですし、断片でも繋いで行けば、彼女の謎が解けるかも知れませんね。

●てっぺん！／槻宮杏
　新シリーズ／50Ｐ。　外国で暮らしていた高校生の小鳩は、母を亡くし、一人になった事で、生き別れの兄を探しに、帰国した。少ない手掛かりと、資金不足で、途方に暮れていたところに、アクシデントが……という展開。ま、運命としか言いようのないピンポイントな出会い方ですが、意に反して、どんどん妙な事に巻き込まれていく展開は、結構、楽しめました。とりあえず、小鳩が女の子というのが、ポイント高いですね。

●赤髪の白雪姫／あきづき空太
　シリーズ７話。　王国の北の外れにある砦に滞在して、看病も５日目となる白雪。兵士たちの病も順調に回復し、仕事ももう一息というところまで来ていた……というエピソード。　白雪の献身的な言動に、魅力を感じますが、さすがに、不眠不休で５日間というのは、無茶しすぎですね。気付くのに遅れはしましたが、ゼンの的確な判断に、好感が持てます。白雪とゼン、お互い、相手に元気付けられ、支え合うような関係が、微笑ましいですね。

●君とひみつの花園／林みかせ
　シリーズ、11話。仕切り直したデートも、なぜか、思うように行かないあたり、梛晦らしいと思いますが、そんなコミカルな関係にも暗雲が立ちこめてきましたね。最大の危機と言えそうな急展開で、続きが気になります。

●片恋トライアングル／天乃忍
　読切／40Ｐ。図書委員のかすみは、いつも図書室で、本を読んでいる顕という同級生に、思いを寄せていた。本の好みが似ているというのがきっかけだが、会う度、彼を見つめてしまう毎日……。そんなある日、葛西という彼の友人に、顕が好きだと知られてしまい……。　
　ありふれたストーリーですが、オムニバス形式で、３人、それぞれの視点から描写したエピソードにより、深みが出た感じですね。三角関係という図式の割に、全く噛み合っていない関係もコミカルで、好感が持てます。でも、一番の魅力は、やはり、かすみの言動ですね。ストーカーっぽいところもありますが、見ているだけでも幸せという初期段階の恋が可愛く描かれています。特に、大っキライ…という捨て台詞が、ポイント高いですね。