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さくら荘のペットな彼女7 [ライトノベル]

 ライトノベル「さくら荘のペットな彼女7」を、読みました。春休みが終わり、3年に進級した空太は、妹の優子が同じ高校に入学したり、新たなさくら荘の住人となる新入生に振り回され、新学期から波乱の幕開けとなる。そんな中、大学生になった美咲が新作のアニメを制作し、その声優をオーディションで決めると言う。真っ先に参加を表明した七海に、空太も練習に協力する事で、応援するが、恋愛もので、告白シーンもあるヒロインの配役に難航していた……。一方、空太と七海の微妙な関係を目の当たりにしたましろが、空太をモデルに絵を描くと宣言し、それにも付き合う事になるが……。

 劣等感に悩む姫宮伊織と、特殊な性癖を持つ長谷栞奈の二人が、問題児として、新たなさくら荘の住人に加わりますが、いずれも空太が抱える問題に影響を与える程のものではないようですね。それだけ、今回の七海とましろは、本気を見せていたと思います。七海には、見どころが、遊園地デートのシーンと、学校での告白シーンの二つありますが、ましろと対等なところまで持って行くには、必要不可欠かも知れません。セリフに込められた感情には、失恋を覚悟したような切なさも感じられ、最大級と言えそうな魅力に押しつぶされそうです。一方、ましろは、描いた絵に、思いのすべての表現出来る強みがありますし、更に無表情キャラ特有の表情変化という武器で、メロメロにさせられました……。二人とも、片思いだと思っている事から、最大限の愛情表現でぶつかっているようで、ほんと、泣けて来るほど、心を動かされました。三角関係のラブストーリーを、認識して、答えを出さなければならない状況の空太ですが、彼の性格を抜きににしても、かなり酷な事だと思います。この急展開には、七海に肩入れした美咲の思惑もありそうですが、それにしても、こんなに早く勝負に出るとは思いませんでしたので、とても驚きました。



さくら荘のペットな彼女〈7〉 (電撃文庫)

さくら荘のペットな彼女〈7〉 (電撃文庫)

  • 作者: 鴨志田 一
  • 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
  • 発売日: 2012/04/10
  • メディア: 文庫



 
◆これまでのレビュー記事

◇ 6巻 http://nao-chan.blog.so-net.ne.jp/2012-08-15
◇5.5巻 http://nao-chan.blog.so-net.ne.jp/2012-04-29-1
◇ 5巻 http://nao-chan.blog.so-net.ne.jp/2011-08-08
◇ 4巻 http://nao-chan.blog.so-net.ne.jp/2011-01-05
◇ 3巻 http://nao-chan.blog.so-net.ne.jp/2010-08-10
◇ 2巻 http://nao-chan.blog.so-net.ne.jp/2010-07-21
◇ 1巻 http://nao-chan.blog.so-net.ne.jp/2010-07-20



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